マニアックなビッグバンド譜面の出版社、 ウォルラス社のベイシー濃度は?




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こんにちは、アムレスの店長、山崎 代三です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

そろそろ紅葉が楽しめる季節になってきましたね。
澄んだ青空に心が癒やされています。

マニアックなビッグバンド譜面の出版社

ビッグバンド・マニアのみなさまに、マニアックな情報をお届けしております、本ブログですが、ご期待に沿えておりますでしょうか。

今回は、マニアックなビッグバンド譜面の出版社をご紹介いたします。

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世の中には、『難易度が高いビッグバンド譜面を数多く出版している出版社』、というのがあります。

(『難易度が高いビッグバンド譜面を数多く出版している出版社』という言葉の意味がわかるだけでも相当なマニアですね。)

さて、その『難易度が高いビッグバンド譜面を数多く出版している出版社』なんですが、店長の独断と偏見により、こちらの3社を選出させていただきました。

ウォルラス社(Walrus)
UNC社(UNC Jazz Press)
シエラ社(Sierra)
(クリックでオンラインショップの商品カタログが開きます。)

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ウォルラス社はカリフォルニア州で創業され、長い間 レコード会社のシー・ブリーズ社(Sea Breeze Records)の兄弟姉妹会社として楽譜出版部門を受け持ってきました。アメリカ西海岸のアーティストを中心に、多くの作品が同社から出版されています。数年前に前オーナーが引退したことにより、ニューヨークにあるジャズ・ラインズ社にオペレーションが移管されました。

UNC社はコロラド州にあるノーザン・コロラド大学ジャズ学科(University of Northern Colorado Jazz Studies)の出版部門で、最近は UNC Jazz Press とも表記されます。同大学に限らずアメリカの大学のジャズ学科の在校生や卒業生の作品を中心に出版しています。

シエラ社はワシントン州(首都ワシントンではありません)にあり、ワン・オーナー(オーナーはボブ・カーナウさん)でありながら創業40年を超えています。カーナウさんの独自のコネクションを中心に、多くの作品が同社から出版されています。

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上記3社の内、ウォルラス社UNC社は、『アレンジャーから提供された楽譜原稿をそのまま出版』しています。

一般的な大量印刷の楽譜は、浄書や校正といった過程を経て出版されるのですが、両社はそれらの過程を省くことで、高い専門性を持ったアーティストが自らの作品を出版しやすい環境を作っているわけです。

シエラ社は、浄書、校正ともにしっかりと行われており、その譜面はとても見やすくそして使いやすい体裁になっています。

3社に共通するのは、ビッグバンド譜面出版の専業に近いこと、そして出版物には作者寄りの作品、つまりマニアックな作品が多いことです。

そのマニア度をどのように測れば良いのか分かりませんが、ウォルラス社UNC社については、日本では知られていないアーティスト(アレンジャー)の作品が非常に多いです。

販売面で見てみますと、特に学生ビッグバンドさんに多くご購入いただいているのが、3社のビッグバンド譜面に共通する傾向です。

個人的に、「いつかはすべてのアレンジャーさんの代表的な作品だけでも制覇したい(音源だけでも聴いてみたい)」と思っているのですが、たぶん無理でしょう。

ウォルラス社のベイシー濃度

ということで、マニアックなビッグバンド譜面出版社の内の一つ、ウォルラス社のベイシー濃度を調べてみましょう!

まず、ウォルラス社のビッグバンド譜面 アーティスト別濃度です!


ウォルラス社 ビッグバンド譜面 アーティスト別濃度トップ20
濃度順位 アーティスト名 タイトル数 濃度
1 TOM KUBIS トム・クービス 287 16.30%
2 BOB FLORENCE ボブ・フローレンス 140 7.95%
3 ROB MCCONNELL ロブ・マッコネル 64 3.63%
4 GORDON GOODWIN ゴードン・グッドウィン 56 3.18%
5 RYAN HAINES ライアン・ヘインズ 54 3.07%
6 FRANK FOSTER フランク・フォスター 42 2.39%
7 DON MENZA ドン・メンツァ 37 2.10%
8 STEVE ALLEN スティーブ・アレン 36 2.04%
9 NEAL FINN ニール・フィン 34 1.93%
10 CHRIS WALDEN クリス・ウォルデン 29 1.65%
10 MIKE CROTTY マイク・クロッティー 29 1.65%
12 DAVE METZGER デイブ・メッツガー 26 1.48%
12 PHIL KELLY フィル・ケリー 26 1.48%
14 ROGER NEUMANN ロジャー・ニューマン 25 1.42%
15 JOHN DAVERSA ジョン・デイヴァーサ 23 1.31%
16 BILL CUNLIFFE ビル・カンリフ 21 1.19%
17 DAVE ESHELMAN デイブ・エシェルマン 20 1.14%
17 TIM HAGANS ティム・ヘイガンズ 20 1.14%
19 CHUCK OWEN チャック・オーウェン 19 1.08%
20 DON BOWYER ドン・ボウヤー 19 1.08%


トム・クービス(Tom Kubis)さんの譜面がめっちゃ多いです。クービスさんは本当に多作な方です。そして楽しい譜面が多いです。ウォルラス社の譜面の16%を締めているとは驚きでした。

ボブ・フローレンス(Bob Florence)さんとロブ・マッコネル(Rob McConnell)さんが後に続いています。

ざっと見てみるとマニアには著名な方ばかりですね。

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さて、肝心のベイシー(Count Basie)さんですが、トップ20には入っていないようですね……。

では、もっと良く調べましょう!

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(都合により、ここでのリスト掲載は省略させていただきます。)

目を皿のようにしてリストを見ます。

(パソコンで Ctrl-F を打てばすぐ見つかるのですが、どうしても自力で探したいのです。)

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ありました!

カウント・ベイシーさんは『第100位 0.17%』でした。

今まで調べた出版社の中で、桁違いに少ないですね……。

ウォルラス社のベイシー濃度は 0.17%です!

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同社のビッグバンド譜面では、辛うじて、フランク・フォスター(Frank Foster)さんの譜面とアーニー・ウィルキンス(Ernie Wilkins)さんの譜面で繋がりがあっただけでした。

ここから読み取れるのは、『ウォルラス社はカウント・ベイシー楽団とはほとんど縁がなかった』ということです。

念の為、ネスティコ(Sammy Nestico)さん、ヘフティ(Neal Hefti)さん、エリントン(Duke Ellington)さんの名前も調べてみましたが、ゼロ(0)でした。

潔いですね~(笑)

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あとがき


一年近く前に、レーザー・プリンターのトナーを互換品トナーに変更し、最初はまったく問題がなかったのですが、時が経過するにつれ印字品質が落ちたり、プリンター内部にトナーが常時散乱するようになってしまいました。

ということで、つい最近、トナーを純正のものに戻しました。

印字の際のストレスから開放されて、秋の空のようにスッキリとしています!

ではこれからも『楽譜の通信販売店アムレス』をよろしくお願い申し上げます。

店長 山崎 代三

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